予備校に向かう途中のバスの中で本を読んでいると、視界に何やら動くものが入ってきました。
見てみると、アリが窓のサン(で合ってるのかな?)の上を歩いていました。特に気にせずまた本を読んでいると、今度は窓とサンの間を小さい蛾が歩いていました。
しかし、よく見るとそれはさっきのアリに引きずられている死んだ蛾でした。
この季節に窓が開くことなんて滅多にないことでしょう。
このアリはせっかく獲物を手に入れても家に帰れない。なんだか切なくなりました。

バスも電車も車内で冷房が効いているのは助かるんだけど、温度下げすぎだと思います。お店でも同じ事が言えると思います。
冷房ガンガンの予備校で3時間(この時間はわずか、らしい)固まっていた人なんかにはあの寒さが特にコタエル!

実は徹夜したんです。でも昼頃に急激な眠気が襲ってきて2時間ばかり仮眠しました。
仮眠したから大丈夫かなーと思っていたら、予備校で授業中にウトウトしてしまいました(普段は起きてます)。
それでそのウトウトしてるときに、ふと何かが繋がるのが見えたんです。詳しく言うと、僕の日常生活の中の何かと”カラス”が繋がっていました。あ、それと同時にゾッとしたのを覚えてます…何に対してなのかは自分でもわかりません。
あの感触(知覚と言ったほうが正しいかも)は言葉で言い表すと「繋がる」っていうのが一番ピンときます。言い換えるとすれば、「イコールの状態」かな?
とにかく、僕は「わかった」のです。それが何を意味するのかはわかりませんが…とても不思議な体験でした。
村上春樹の「七番目の男」の話みたいな感じだなと思いました。ちょうど最近読んだところだから、何かしら影響したのかな…って言うと夢だったってなるか。それは違うな。あれは確かに体感したことだから。

僕は時々、自分自身がとても特異な存在に思えます。行動だけでなく思考の面でも。
そういう時、僕は混乱して「ヘンなのは僕なのか?」と思います。でもすぐに「ヘンなのはあいつらだ」と思い直すようにしています。
だって実際そうだから。もっと言えば、僕にとっての実際はそうだから。
本来ならこんな考えなくてもいいようなことを考えてしまうのは、やはり「ヘンなのはあいつら」だからなのです。

追記:どうして女性はあんな簡単なことで喜べるんだろう。どうしてあんなくだらないことで悲しめるんだろう。
例え「それがそういうものである」と理解しても、僕は違う点で納得がいかないだろう。

僕がこんなことを考えてしまうのは、きっと僕が「自分が百パーセント」の人間だからなんだろうな。
哀しいな。誰かもう一人の僕を消し去ってくれよ。そうすれば、僕はたぶんバカになるけど、人を愛することができるようになると思う。
それくらいしてやりたいと思うよ。本当に。でも僕は「自分が百パーセント」なんだ。