風に色があるなんて考えたこともありませんでした。「風の色」…なんて美しい表現なんでしょう。
本当にいまさらなんだけども、Colors of the Windの歌詞を読んで感動しました。思想を語っているようなんだけど、とても写実的で、僕はこの曲に非常に魅力を感じました。
ポカホンタスでこの歌が歌われている場面を見たくなって、昨日TSUTAYAからDVDを借りてきておいて、今日見ました。

この映画を初めて見た感想だから、理解が浅いところがあるかもしれないけど、この感動は書き残しておくべきだと思ったので、書きます。
まず、あの話をお決まりの恋愛話と見るのは底が浅すぎます。アメリカ先住民の思想と異文化理解…これがこの映画の主題だと思います。
特に後者を伝えたかったのだと思うけど、インディアンの思想も素晴らしい。万物の中に精霊が存在するという思想は、日本の八百万の神の思想や仏教思想と似ています。
僕はちょっと前まで「神は死んだ」と考えていました。でも今は少し変わってきていて、なんとなくだけど、「神は死んでなんかいなくて、僕らが欲に溺れているがためにその姿を見ることができなくなっているだけなんじゃないか」と思っています。

映像に関して言えば、自然がとても美しく描かれています。度々表れる風の色や場所によって表情を変える川なんかは特に美しいです。これはあんまり関係ないけど、ポカホンタスの親友がSAYURIに出てくる「おカボ」にちょっと似てると思いました(笑)
いつもはあの喋るように歌うスタイルは芝居がかっているように思ってしまうんだけど、この映画では、歌の本来あるべき姿はああいう風に自分の気持ちを即興で歌いあげるものなんじゃないかと考えさせられました。

正直に言うと、見ている間、何かにつけて感動してしまって何回も泣きました。なんやかんや言ってもディズニー映画は素晴らしいですね。
1週間借りられるので、また見ようと思います。
ちなみに、ポカホンタスは実在した人物です。ちょっと調べてみたところ、実際にはあんなにうまくいかなかったらしいです…。