相手の思いに応えられないことが、こんなにも辛く、悲しいことだとは思わなかった。
僕はただ一点において、自分を呪った。
彼女は今、泣いているだろうか?こういう心配をされるのは嫌だと言われたけど、心配せずにはいられない。

愛とはどんな物だったのか…付き合うことの意味とは…。
この僕の理性が悪いのか、それとも、世の人々の頭が悪いのか…いや、この際、世の人々のことなんて考える必要はない。

たぶん昔は知っていた。今は思い出すことはできても、実感することはできない。

明日、人を愛せるようになるのか?永遠に愛せないのか?

僕は仏弟子にもなれないし、俗に混じることもできない。

この悲しい心と共に日々を過ごす。

隣の部屋で彼女と一緒にいる馬鹿な弟(彼女の方はどうか知らないけど)が、ある意味羨ましく思えてくる。

                                              • -

追記:問題は、彼女が女性であるということ以上の魅力を僕が感じていないところにあるのかもしれない。
僕は彼女に対して悪い印象は持っていないけれど、同じようにそれ程良い印象も持っていない。
自身と比べているとかいう訳ではなく、単純にそう思う。

                                              • -

追記2:最後の言葉が、あの子と同じだったのが、僕を更に辛くさせる。