小学生の頃に好きだった子が夢に出てきました。こんな風になってしまったのは彼女のせいだと思っていることは前に書いたと思います。
後で書きますが、よく思い起こしてみると、実は原因は彼女ではなく僕自身が作り出したと言えるようです。

夢の内容をメモしておきます。
僕が口笛を吹きながらどこか知らない道を歩いていると、目の前の女の子が何度か振り返りました。まさにそれが彼女だったんだけど、その時はなぜか気付きませんでした。
場面は変わって、僕はむかし通っていた小学校に似たところ(大きさとか細かいところが全然違う)の廊下を歩いていて、途中の左側に階段があったのでチラッと見ると、そこに上りかけていた女の子がこっちを向いて笑っていました。
その時になって僕はやっと気づいて、彼女の名前を呼びました。しかし、口をついて出たのは違う名前で、中学校の頃に(擬似的に)付き合った子の名前でした。
彼女はそんなことも気にせず、平気な顔をしていました。僕は違和感を抱いたまま懐かしい話でもしようかと思ったところで夢が覚めました。
起きた時、僕は自分が笑っていることに気付きました。

さて、夢の話はこれで終わりで、次は僕がこうなった原因について考えたことを書いてみます。
簡単に言えば、僕は彼女に告白していませんでした。それもただ恥ずかしいというだけの理由だったと思います。
小学生から中学生へと変わる時期に、あのように曖昧な状態でいることは、彼女にとって耐えられなかったのでしょう(それにしても何か1つくらい言って欲しかったなぁ)
でもお互いの心の内はわかっていました。つもりだった?いや、そんなはずはない。
今ではこういう揺ら揺らした状態を楽しむことができるけれど、あの年齢ではそれは無理なことだとわかります。
まとめると、全ては告白をしなかった僕がいけなかったのです。それが自分に返ってきた訳だけど、いくらなんでもこの反動は大きすぎます…。

過去の人に罪をなすり付けて、自分はただ悲しみに酔いしれるだなんて、恥ずべきことだ!ああ、僕はこんなにも幼稚なことを言い続けてきたのか。しかも彼女に責任を負わせてまで。
本当に恥ずべきことをした…もちろんこんなことを彼女は知るべくもないけれど、謝りたい気持ちでいっぱいです。

色んなことを書こうと思ったんだけど、気が変わったのでまた今度にします。1つ、今読んでいる夏目漱石の行人の中の一文をメモしておきます。
「その人の書簡の一つのうちに彼はこんな事を云っている。----------自分は女の容貌に満足する人を見ると羨ましい。女の肉に満足する人を見ても羨ましい。自分はどうあっても女の霊というか魂というか、所謂スピリットを攫まなければ満足ができない。それだからどうしても自分には恋愛事件が起こらない」

それでは僕は寝ます。おやすみなさい。