音を生み出す側になる場合、必要になるのは、極端に言えば、才能のみである。

才能のない人でも、努力を積み重ねていけば、スタジオミュージシャンくらいにはなれるだろう。でも彼らはトム・ヨークとかベンジーのようには、絶対になれない。

この歳になって、そういうことがある程度わかってきました。なんやかんや言っても、結局はセンスがなければダメなんだと。
自分自身でそういうことがわかっていない、と言うか、目的が曖昧な人は、見ていてわかります。「オーラ」がないとでも言いましょうか…。
彼らの中に純粋な音楽への意思は見えません。僕の頭には、「同一視」だとか「自己満足」という言葉が浮かんできます。
つまり、それが、この前の自己喪失の感覚なんだと思います。ほとんどの人は、その悲しさに気づいていないのです…むー、これは一種、悟ったということなのでしょうか。

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ついこの間、人生で3度目くらいに「お前には、何かがあるんだよな」と言われました。
ちょっと前まではこの言葉に満足している自分がいましたが、それではいけないことに気がつきました。僕はその“何か”を発見し、コントロールし、相手に見せることができるようになるべきなのです。
彼らは、ただそのことを教えてくれただけだった。
よし、それで…次にするべきは?

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追記:上に書いたことについては、ちゃんと考えなくてはならないな。これは僕の人生にとって大きな意味を持つことになるだろうから。
僕には経験と思索が足りない。それがわかっているのに、何もしない。どう見ても怠惰だろう?
ただ待っていては何も起こらないことは学んだはずだ!今の僕は死んでいるも同然だ(確かに手は冷たい)…生きているということは、生きながらにして、認識するものだ。

今の僕は、目を覚ます“きっかけ”を探しているんじゃないかと思います。それに出会うことから全ては始まるような気がするのです…また探し物が増えちゃったなぁ。

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追記2:今夜の月も溶けそうでした。僕の目にはいつだって、そう見える。