寝不足と怒りと空腹で、精神がどうにかなってしまって、気持ち悪くて仕方がない。
今の僕には、すがりついて泣けるような人が必要だ。でも事実、そんな人に出会ったことがない。
そして、行き着く先がこうだ…結局、自分しかいない。

何故、僕が自分の不遇を嘆いて涙しなくてはならない?

この酷い家庭環境を変える事はかなわなかった。なぜならここには“悪意”が潜んでいるからだ(今となってはワガモノガオであぐらさえかいているが)。
そして、完成せる者でない僕は、それに毒される一方だからだ。でもどうしたってこの毒を誰かに移したりなんかできない。だから疲れきった精神で泣くしかない(何も口にしていなくても、どうやら涙は出るらしい)

母と弟と別れて、今後一切会わなくても何とも思わないし、むしろそれは渇望するところだ。おまけに紙さえ破ってしまえば、真実が露見することだろう。すなわち…彼女も彼も、僕と何の繋がりも無い。

この重油まみれの家の中では、水で出来た僕は何もできないし、どこへも行かれない…全く、情けないな。