孤島に独り。草木も生えない土地ならば、あるのは一面砂ばかり。
届く光は奇妙な形で、仰いで見れば、雲間から覗く太陽。
あれは確かに僕の物だ。
泳いで出ればやがては届くのか。
このまま飢えて死ぬのなら、あの光線に触れてみたいものだ。
波が手伝ってくれるから、
泳いで出ればやがては届くのだ。