一人で炊事洗濯をする事がどうして誇りになろうか。世は賛嘆の声を挙げるが、私の方はちっとも嬉しくはない。むしろ悲しみに暮れている。
これは私のやるべき事ではないのだ。だからと言って金を払って他人にやってもらう事でもない。然るべき人が愛情を持って取り組むべきなのだ。

彼らの言う“自立”には違和感がある。それはそっくりそのまま“孤立”と言い換えられるのではないか。彼らは“独立”している訳ではなく、ただ外に押しやられてしまっただけに見える。

そして私はこの意見を絶対的に曲げられない。私は勢いレジスタンスとなって自ら描いた幸福な家庭を作るべく活動を続ける。

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昔は貴賎の情が強かった。それが今ではすっかり落ち込んで俯きながら彼らの手伝いをする破目になっている。私はこういう社会を善しとしない。
革命はいつも不誠実な抑圧から起こる。金に身を売った社会を許す訳にはいかない。

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追記:ますます過激になるメディアの表現を鵜呑みにして、何でも主張していいと思い違いをしている人が多すぎる。自ら滑稽を晒すようなマネは止しておくのがいい。恥について今一度自問するべきだ。
これは現代に広く見られる珍事(恥事)であるが、殊に小説家はこの点に注意してもらいたい。新たな道を求めんとて、道から外れてしまっては元も子もない。
私はアメリカ女のグラビアが大嫌いだ。とても下品で、全く美しくない。身ごもった野良犬の汚れた乳を見るのに似た感じを覚える。
私は今のメディアをこんなようなものだと思っている。